寺島靖国がグリフィンのベストと信じるバラードの名盤。■コメントジョニー・グリフィンは、スピードに満ちた豪快なプレイで知られていますが、彼がミディアムテンポ以下でじっくりと吹くスタイルも実に素晴らしい。例えば、名盤「The Kerry Dancers」中の「Hush-a-bye」は、彼の十八番のバラードです。本盤にも同傾向のプレイが多数含まれています。メンバーは、ジョニー・グリフィン(ts)、バディ・モンゴメリー(vib,p)、モンク・モンゴメリー(b)アーサー・テイラー(ds)。曲は、スタンダードとジョニー・グリフィンのオリジナルです。「Do Nothing Til You Hear From Me」、「The Midnight Sun Will Never Set」、「Thats All」、「Wonder Why」と、グリフィン作「Slow Burn」と「Heads Up」の全6曲。グリフィンの自作2曲は早いテンポの活発なハードバップで、ドラムスとの交換も入ります。グリフィンの豪快さと繊細な面が同時に味わえます。タイトル曲の「Do Nothing Til You Hear From Me」は、テイラーのドラムスに乗って太い音色でリズミカルな吹奏をしています。バディ・モンゴメリーがヴァイブを弾いている「The Midnight Sun Will Never Set」はバラードで、グリフィンが装飾をところどころ入れながらメロディアスなソロをとっています。「Thats All」も遅いテンポで、曲想とともにグリフィンのプレイに哀愁が滲み出ています。■紙ジャケットのレア盤。帯付。廃盤。入手困難盤。#ジャズ#ジャズ名盤#ジョニー・グリフィン #リバーサイド#テナーサックス#寺島靖国#紙ジャケット#廃盤CD#レア盤